もう二度と使えないだろう近道に 僕の名前を置いてきました
蜂蜜がはるか上から垂れている そして下へとまた垂れていく
モノクロのビル 光とか好きかも ポッケの中が散らかっている
全員が二倍速のこの街で 蟻を踏まないように生きてる
夜明けから ずっとあなたを待っている センサータイプの水道たちが
こんなにも 明日があるとは思えない カレンダーは嘘をついている
くらやみがまだ友達でいてくれる もうすこしだけよふかしをする
アンラッキー 彫刻はぜんぶ傷だらけ いずれ違いもなくなっていく
剥きたての蜜柑みたいな弱っちさ また爪切るの忘れちゃいそう
指先を5mmフリックするだけで たちまち召喚される神さま
ね、いつか二人で 虹を食べましょう そしたら舌の色を見せ合うの
ありとあらゆる往復を メリーゴーランドと捉えてみる 大きな
雨粒に当たると自分の輪郭を 思い出せるから傘は差さない
君が知らなくてもいいこと。 傘を閉じる方法とか、 みかんの剥き方。
今までの全部を壊しに出かけよう 辞書よりも僕の方が重たい
なにもしていない 賞味期限のみが 勝手に過去になっていく日々
雨は唾 今日も誰かが この街に 食べられている そんな気がする
恋だとかそんな感情ではなくて 君の人権を侵したいだけ
犬が好き 生まれ変わるなら 電柱がいいと思うくらいには好き
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